北大グループとVago L (イタリア) らのグループの共同研究の成果が、Nature Medicine誌に引き続き、Nature Communications誌にも掲載されました。概要を以下にお示しします。


同種造血幹細胞移植後の白血病再発は移植後の最大の死因であり、大きな問題になっています。本研究では移植後に再発した症例と寛解を長期に維持している症例の骨髄を採取し、骨髄に浸潤したT細胞を詳細に解析することで、白血病再発に関わる免疫学的機序の検討を行いました。

両者を比較すると、前者では骨髄のMemory Stem T cellやCentral Memory T cellにおいて、PD-1やCTLA-4などの免疫抑制性受容体の発現が亢進し、T細胞受容体の多様性の低下やエフェクター機能の低下が生じていることが分かりました。再発症例では白血病細胞に特異的に反応するT細胞の抑制性受容体が高発現しており、抗腫瘍免疫に関わるT細胞の機能不全を来していることが明らかになりました。


本研究で得られた知見は、移植後の抗腫瘍効果を改善させる治療戦略を検討する上で、重要なものと考えられます。

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